2010年5月26日水曜日

鷺沼の山の上には 2



後半お料理に合わせてセレクトしたのは
‘69CH.ベイシュベル 長い年月を経てアルコールも落ち着きボルドーでありながら味わいも色合いも優しく熟成を成し遂げたもの
”折りパイに詰めたフォワグラのポワレ ソースポルト トリュフに絡めたアスパラガス添え”
軽く焼き上げたパイがフォワグラ本来の醍醐味を逃さず且つゆっくりと広がりを持たせてくれます
ここでは主菜を前に負担にならないようボリューム・味わい調整
常にコースですから 季節・天候・お召し上がりになるワインによる仕立てへの配慮はシェフと密に相談しながら行っています
ここで注目して頂きたい食材が到着です
”ニュージーランド産ベビーラムの背肉のロースト シンプルなジュと一緒に”
こちらが今回の主菜へ
丁寧にじっくりとローストされたお肉の一口目はパリパリと音が聞こえてくる程
しかし中はしっとりとそのナチュラルさが伝わってきます 
熟成したワインならではの最後の力がこのお皿との距離を縮めてくれることでしょう
日も長くなってきたことですし この写真を見ながら描いた味のイメージを確かめてみませんか?
もうすぐ記念日を控えた方も多いかと思います
ぜひ大事な方と新たな思い出作りに…

片岡

2010年5月25日火曜日

鷺沼の山の上には 1



強い紫外線を避けて 夕涼みがてら少しお散歩でも
たまプラからも鷺沼からもあの坂を登ったら見えてくるガラス張りのお店
今の時期”何が食べたい?”この質問に答えが見つからない時にはすぐお電話を
6月を目の前にシェフの仕立てたある夜のコース
蒸し暑さをもかき消すほどのソーヴィニヨン・ブランでまずは
"フルーツトマトのムースと飛び魚のマリネ インゲンのサラダ仕立て”
光りものと一瞬戸惑うことなかれ いっさい癖を感じさせずしっとりとした食感に〆ています
口どけ良く余韻を柔らかく残すムースとコンソメジュレが飛び魚を更に引き立てます
ワインの温度も少し高くなり 92年バロン・ド・エルらしくコクが見えるころ
テーブルには”仏産エスカルゴのパルマンティエ にんにく・パセリ風味”
きめ細かなジャガイモの上に枝豆の緑と共に色彩良く並べられている
こんなにも上品な仕立てのエスカルゴはなかなか巡り合えないはず
クリアなソースが料理・パン・ワインの順で気持ちを導く事でしょう
そろそろ辺りも暗くなる頃
赤ワインが抜栓されたところで後半は次回で…


片岡

2010年5月20日木曜日

お家ご飯も良いのですが・・・



いつもと違う非日常の中に身を投じてみることもリフレッシュの1つ
今回はなかなかご家庭ではお目見えしない食材を使ったお料理をラ・ターシュよりご紹介
まずは”エスカルゴ
抵抗ある方もいらっしゃるかと思いますが
くせのないものを選び 下ごしらえは手を抜かず
キノコとジャガイモと共にニンニク風味のバターたっぷりでオーブンへ
香りにつられてパンもワインも離せなくなってしまいます

大きなお肉の塊青森県産鴨ムネ肉のロースト
スライスしてお皿に盛られるところもありますが
自分でカットするところからお肉への期待と満足感は膨らんできませんか?
じっくり時間をかけて焼き上げた美味しさを逃さずとじ込めてテーブルへお持ちしましょう
日ごろ共に生活しているあの人とも きっとこのお料理を囲んでの会話はいつになく新鮮なものに感じるのでは? お試しください

美紀